転職を考え始めたら、まず専門家との接点を持ってみよう
転職を考え始めたものの、「何から手をつければいいんだろう…」と迷っていませんか?まるで大海原に漕ぎ出すような心境かもしれません。そんなときにおすすめしたい最初のステップは、求人情報をただ眺めることや、一人で履歴書を更新することだけではありません。転職エージェントやヘッドハンターといった、転職の専門家とつながることがとても重要です。
彼らは、求人市場に関する知識や広いネットワーク、そして効率的に転職活動を進めるためのノウハウを持っています。とくに、転職エージェントへの登録は初期段階で行うべき行動の一つです。履歴書や面接対策、さらに給与交渉のサポートなど、専門知識が必要な分野で力になってくれるでしょう。ヘッドハンターの場合は企業のオーダーに直接応えていることが多く、まだ公開されていない求人情報やポジションを扱っている可能性も高いです。
大手エージェントを活用して求人市場を俯瞰しよう
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントなどの大手転職エージェントは、日本の転職市場における重要な拠点といえます。多種多様な業界と経験レベルをカバーしているので、これらのエージェントを利用すると「どんな求人があるのか」「給与相場はどのくらいか」「どんなスキルが求められているのか」といった情報をまとめて把握しやすいです。
また、複数の大手エージェントに登録することで、より多くの求人案件にアクセスできる可能性が高まりますが、大手企業の求人の場合は複数のエージェントに重複して掲載されているケースも多いです。また、大手エージェントの場合は扱う求職者が多いため、どうしてもエージェントやコンサルタントごとに対応の質にばらつきが出る可能性があります。自分のニーズを積極的にアピールし、こまめに連絡を取るなどの工夫をしてみると、より充実したサポートを得られるでしょう。
また、担当者が自分に合わない、と感じた際は、多くのエージェントには担当者以外の連絡窓口がありますので、そちらに相談して変更してもらうのも良いでしょう。私も以前、担当者を変えてもらった経験がありますが、ただでさえストレスの大きい転職活動の中で、エージェントとのコミュニケーションにストレスを感じるのは大変です。ぜひ躊躇せずに相談してみましょう。
自分のキャリア・スキルを棚卸しする大切さ
求人に応募し始める前に、まずは自分のキャリアとスキルを徹底的に自己評価することがとても大切です。いわゆる「キャリアの棚卸し」です。過去の経験を振り返って強み・弱みを整理し、自分がどんな価値観やモチベーションを持っているのかを再確認し、今後どういうキャリアを目指したいのかを明確にする、という作業ですね。
この自己認識がしっかりしていると、転職エージェントやヘッドハンターとのやり取りでも役立ちます。「自分が何を得意としていて、どんな仕事をしたいのか」を明確に伝えることで、より的確な求人を紹介してもらいやすくなるからです。また、過去を振り返ることで、自分でも気づいていなかったスキルや得意分野が見つかることもあります。
具体的には、以下のようなステップで自己分析を進めるのがおすすめです。
- 過去の役割や業務内容を振り返る
- 成果や成功体験をリストアップする
- 身につけたスキルや開発が必要な分野を洗い出す
- 自身の価値観や求める働き方を確認する
- 今後のキャリア目標を立てる
こうした作業は、求職中でなくても定期的にやっておくと、長期的なキャリアを考えるうえでとても役立ちます。
そして、自己分析をする際に非常に大事なポイントを二つお伝えします。
一つ目は正直に分析をしすぎないことです。
自分がやってきたことを淡々と振り返り、時系列で並べるだけでは企業側の印象に残りにくい。自分の印象を最大限に良くし、市場価値が最も高く見えるように分析しましょう。職務経歴書を初めて書くときに、このような話をすると「話を盛りすぎて気が引ける」という方がたまにいますが、全く気にする必要はありません。スーパーの店頭に並んだ商品が、もっとも新鮮でおいしそうにディスプレイされることと何ら変わりはありません。
そして二つ目は、徹底的に自己肯定感を高めて自己分析することです。
一つ目のポイントとも関係しますが、「自分は凄い人材で、多くの企業で引く手あまたなのだ」くらいに思わないと、エージェントやヘッドハンターから安く見積もられてしまいますし、何より自分が、安い年収や希望に沿わない転職先で妥協してしまうリスクが高くなります。
転職エージェントへの効果的なアプローチ
キャリアの目標とスキルを把握したら、次は転職エージェントに効果的にコンタクトしてみましょう。ここでは、エージェントとのやり取りを円滑に進めるためのポイントをいくつかご紹介します。
- 自分の業界やキャリアレベルに合ったエージェントを選ぶ
リクルートエージェントやdodaなど、幅広く案件を持つ大手は最初の候補として最適です。 - 複数のエージェントに登録する
選択肢を広げるためにも、いくつかのエージェントを比較検討する方がよいでしょう。 - 最新の履歴書と「希望する役割・給与」を整理しておく
最初の相談をスムーズにするために、希望条件を明確にまとめておくと話が早いです。 - 最初の面談(対面・オンライン・電話)では正直に話す
退職理由は、なるべくポジティブに伝えましょう。そうしないと足元を見られてより良い条件の転職先を逃してしまう可能性があります。一方で、希望条件などは全く遠慮せず、包み隠さず伝えた方がよいでしょう。 - エージェントに質問するのも大切
そのエージェントの業界経験や、どんな企業とつながりがあるのか、実績などを聞いてみると、自分に合ったエージェントか判断しやすいです。 - やり取りはレスポンス良く
連絡が来たらできるだけ早く返信することで、優先度が上がる場合もあります。 - 面接後のフィードバックを伝える
「どう感じたか」「希望に合っていたか」などエージェントに正直に伝えると、次に紹介される求人の精度がアップします。
エージェントはビジネスパートナーとして、あなたの希望に合う求人を積極的に探してくれます。自分の希望や条件をきちんと伝えた方が、不要なやり取りが減り、効率的に仕事探しが進むでしょう。
ヘッドハンターとの効果的なつながり方
一方、ヘッドハンターは主に上級ポジションや専門性の高い分野の人材を探しているケースが多いです。積極的に転職を考えていない人材にアプローチすることもあり、企業からの直接依頼を受けて動いていることがほとんどです。
- 業界イベントや交流会に参加してネットワークを広げる
直接会った人とのつながりや、知人からの紹介がヘッドハンターに届くこともあります。 - 「探していないから」とすぐ断らず、まずは話を聞いてみる
いまは興味がなくても、将来役立つかもしれませんし、意外なチャンスを教えてもらえるかもしれません。 - 現在の雇用主の機密情報は厳禁
話をする際はプロ意識を持ち、守秘義務がある情報は話さない方がよいでしょう。 - BizReachなどのプラットフォームを活用する
ヘッドハンターと直接つながれるサービスもあるので、興味がある人は使ってみるといいでしょう。
ヘッドハンターは企業から報酬をもらうことが多いので、どんな企業を相手にしているのか、どういうタイミングで連絡が来るのか理解しておくとスムーズです。最初に連絡が来たからといって、その求人に必ず転職しなければならないわけではありません。ネットワークを広げる機会として捉え、将来的に役立つ情報を得る場としても活用してみるとよいでしょう。一定の年収以上の求人を探す場合にはヘッドハンターの積極活用を検討しましょう。
まとめ
- 転職を考えたら、まずは転職エージェントやヘッドハンターと接点を持とう
専門家のサポートは、思っている以上に効果的です。 - 大手エージェントに登録して市場を幅広く把握する
リクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントなどをうまく活用し、複数登録を検討すると求人や情報が集まりやすくなります。 - 自分のキャリア・スキルを棚卸しし、自分を知ることが重要
強み・弱み、価値観や目指す方向性を明確にしておけば、転職活動がスムーズになります。 - エージェントへの連絡は、希望や状況をはっきり伝えた方がよい
具体的な条件やフィードバックをこまめに共有することで、より精度の高いサポートが受けられます。
転職は、人生の大きなターニングポイントです。できるだけ情報を集め、自分を知り、専門家の力も借りながら、自分に合ったキャリアを実現していきましょう。